くにしげクリニック|奈良市菅原東の整形外科、形成外科、美容外科

〒631-0842
奈良県奈良市菅原東二丁目29-13

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ホクロ・できもの・イボの除去、粉瘤手術

料金について

初回受診料 3,300円
レーザー治療 1カ所(5mm)7,700円
※2カ所目から1つにつき2,200円
切除法 保険適応

※上記の料金は目安で、税込表示です。
※自費手術は、手術が決まった日に手術費用の一部(1割程度)をお支払いいただきます。その手術をキャンセルされた場合は、その一部(1割程度)は返金はできかねますので、ご了承ください。

ホクロやイボ、できものとは?

ホクロやイボ、できものなどは「皮膚腫瘍」と呼ばれます。皮膚腫瘍にはホクロのように皮膚表面に変化を生じるものもあれば、できものや粉瘤のように皮膚の下に固まりができて隆起するものもあります。

主な皮膚腫瘍の種類

ホクロ

多くの方にとって、皮膚腫瘍の中でも身近なものではないでしょうか。
その正体は「母斑細胞」という細胞の集まりです。母斑細胞は、メラニン色素をつくる色素細胞(メラノサイト)が変化してできます。

色は褐色から茶色、黒色で、大きさは通常直径5mm以下とされます。生まれつきあるホクロもあれば、成長途中で現われてくるホクロもあります。
そのほとんどは良性で、ご本人が気にならなければ特に治療の必要はありません。ただしあまりに大きく形がいびつで左右非対称なものはメラノーマ(悪性黒色腫)の可能性も考えられます。

イボ

ヒトパピローマウイルスというウイルスによって引き起こされる、皮膚の小さな増殖性病変です。一般には小さいものを「イボ」、大きいものを「コブ」と呼びますが、正式には「疣贅(ゆうぜい)」といいます。

体のあらゆる部位の皮膚に出現し、1、2個でできるものと集団でできるもの(モザイク疣贅)があります。ほとんどの場合は痛みを伴いません。また、どの年齢層の人にもできますが小児が多く高齢者ほど少なくなります。
基本的には同じ人の別の部位に広がることが多いですが、頻繁に接触があると他の人にうつる可能性もあります。

粉瘤(アテローム)

皮膚が皮膚の下で埋まり込むように袋状になり、その袋の中に古い角質がたまって隆起する症状です。
袋にたまった角質(白いカスのようなもの)はしばしば悪臭を発します。また化膿して赤くはれたり痛みや膿が出たりすることがあり、また、袋が自然に破れて炎症を起こすこともあります。

粉瘤は放置するとどんどん大きくなりますので、手術で袋ごと摘出することになります。手術の方法は複数あり、腫瘍の大きさや部位などを総合的に判断して決定します。

脂肪腫

皮下組織にある脂肪が腫瘍化した良性の柔らかい腫瘍です。通常痛みはなく、大きさは直径数mm~10cm以上までさまざまです。発生時期は幼少時と考えられていますが、発育がゆっくりなため40~50代に多く見られます。
皮下組織に見られる「浅在性脂肪腫」と筋肉の中などに見られる「深在性脂肪腫」があります。身体の各部に発生しますが、背部や肩、頸部などに多く、顔や足にできるのは比較的まれです。

メラノーマ(悪性黒色腫)とは?

上述のホクロに似た症状として「メラノーマ(悪性黒色腫)」と呼ばれるものがあります。これは色素細胞ががん化した腫瘍です。
足の裏や手のひら、手足の爪下部などに発生しやすく、高齢者の方には顔面に発生しやすくなります。見た目はホクロに似ていますが、ほとんどの場合ホクロと無関係に生じます。

次の特徴が2つ以上当てはまるしみやホクロがあった場合、一度医師の診断を受けることをおすすめします。

  • 左右対称性でない
  • しみ、ホクロのまわりがギザギザしている
  • 色が均一でない(濃淡が混じっている)
  • 直径が6~7mm以上ある

手術の方法

皮膚腫瘍ができる原因はさまざまです。また良性のものもあれば悪性のものもあります。悪性の場合は他の組織への転移の可能性も考慮しなければなりません。
症状によって治療方法も異なってくるので、変かに気がついたらまずは早めに医師にご相談ください。

ホクロやイボ、粉瘤などの治療・手術の方法には主に次のようなものがあります。

レーザー治療

局所麻酔をした後、主に炭酸ガスレーザーを使ってホクロやイボを高温で気化させて除去します(「蒸散」という方法です)。出血はほとんどありません。

費用 1カ所(5mm)7,700円。2カ所目から1つにつき2,200円。
施術時間 20分程度
カウンセリング当日の治療 当日可能です。
術後の通院 2週間後に通院
化粧・メイク メイク不可
洗顔・シャワー 当日からシャワーは可能。

※上記の料金は税込表示です。

施術前

レーザー治療前

施術後

レーザー治療後

切除法

メスでホクロ・イボを切り取って縫合します。大きなホクロやイボを取り除くのに向いています。イボの切除では、以前は液体窒素で凍らせてから切除していましたが、最近ではレーザーで焼き切る方法もあります。
良性の場合はできものの境界線ぎりぎりを切除しますが、悪性の場合はできものの周辺も切除しなければなりません。

費用 保険適応
施術時間 30分程度
術後の通院 必要

肝斑治療・あざレーザー治療

料金について

肝斑治療の料金

レーザートーニング
(5回=1クール)
1~4回 1回=22,000円
5回~ 1回=16,500円
トラネキサム酸の服用 保険適用
ビタミンCの服用 保険適用
Qスイッチレーザー 1cm角 11,000円

※上記の料金は税込表示です。

肝斑とは?

肝顔に左右対称にできる、少しぼやけたしみです。中年女性に多く現れるしみで、逆に男性にはほとんど見られません。頬を中心に鼻の下や額など、目の周り以外の比較的広い範囲に現れます。口の周辺にできることもあります。

原因は紫外線や物理的な刺激(過度のマッサージなど)に加え、精神的なストレスによるホルモンバランスの崩れが原因になることも少なくありません。妊娠や経口避妊薬の服用をきっかけにできることもあります。

あざの種類とレーザー治療

あざの種類もいろいろありますが、多くの場合レーザー治療が有効です。
主なあざの種類と、適応するレーザー治療についてご説明します。

太田母斑

まぶたや頬、額などにできる、境界のはっきりした青あざです。
通常は右か左のどちらか一方に見られます。多くの場合、眼球や眼球結膜にも青みがかった褐色斑が見られます。
出生直後から目立つ場合と、思春期の頃に目立ってくる場合があります。

■レーザー治療

太田母斑は、シミをつくるメラノサイト(色素細胞)が通常のシミよりも表皮の深いところにあるため、通常のレーザー治療や光治療などでは治療できません。
そこで「Qスイッチレーザー」という高出力のレーザー光線をごく短期間に放出して治療します。照射時に痛みを伴います。数カ月に1回、3~5回程度の治療を行うのが通常です。

遅発性両側性太田母斑(ADM)

上述の太田母斑は左右どちらかにできることが多いですが、これはその名の通り、顔の両側に青~茶褐色の点状のシミができます。境界は比較的はっきりしており、普通のシミと誤診されることも珍しくありません。10代後半から30代にかけて発症し、20代が発症のピークです。

■レーザー治療

遅発性両側性太田母斑にも「Qスイッチレーザー」が有効です。レーザー照射後あざが一時的に濃くなることがありますが、1、2カ月で改善します。太田母斑より病変部がやや浅く色素も少ないため、治療にかかる照射数は太田母斑より少なくて済みます。
また太田母斑と同様、通常のレーザー治療や光治療などによる治療は無効です。

扁平母斑(カフェオレ斑・茶あざ)

体や顔にできる茶色のあざです。「扁平」というのは、ホクロのような盛り上がりがないためです。ほとんどの場合は生まれつきに存在しますが、思春期に肩などに目立ってくる遅発性のものもあります。

■レーザー治療

レーザーに反応する場合と効果がない場合があるため、最初に試験照射をし、有効であればレーザー照射を続けることになります。ルビーレーザー、Qスイッチレーザーを使うのが一般的です。
もしレーザー治療に効果がなければ別の方法(ドライアイス治療、手術療法など)を検討します。

異所性蒙古斑

乳幼児期のお尻や背中にできる「蒙古斑」は皆さんもよくご存知かと思います。これはだいたい5~6歳までに自然に消失します。
一方、手足や腕などの部位にできた青あざが成長しても消えない場合があります。これが異所性蒙古斑です。気になる方は、早めの治療をおすすめします。生後2カ月からレーザー治療が可能です。

■レーザー治療

太田母斑と同様、Qスイッチレーザーが有効です。幼少期に治療した方が効果が高いですが、照射時に痛みが伴うため部分麻酔が必要となります。

肝斑の治療

肝斑はシミの中では比較的治療が難しい種類のもので、数回の治療では消せないことが多いです。
有効とされる治療法を次にあげます。

レーザー治療

かつては肝斑の治療にレーザー治療はNGとされてきました(刺激によって悪化するため)。しかし近年はレーザー機器が発達しており、「レーザートーニング」と呼ばれる方法で治療が可能になってきています。
医療用レーザーを微弱な力で照射して肌の中に蓄積したメラニンに緩やかに働きかけ、悪化のリスクを抑えながら肝斑を薄くしていきます。繰り返し治療を行うことでより効果を感じやすくなります。

費用 1~4回:22,000円、5回~:22,000円
施術時間 15分程度
カウンセリング当日の治療 当日可能です。
洗顔・シャワー 可能です。

※上記の料金は税込表示です。

施術前

レーザー治療前

施術後

レーザー治療後

ビタミンCの服用

ビタミンCはメラニンの生成を抑える効果と、生成されたメラニンを還元してしみや肝斑を色褪せさせる効果があります。
また上述のトラネキサム酸と同時に内服することでより効率的に治療を行えます。

費用 保険適用

傷跡・ケロイド・瘢痕(はんこん)・やけどの修正・治療

料金について

傷跡・ケロイド・瘢痕・やけどの治療は、保険診療になります。

傷の治り方・傷跡について

一般に「傷跡(きずあと)」と呼んでいる、怪我や手術をした部位にできる跡のことを医学的には「瘢痕(はんこん)」といいます。
浅い傷なら瘢痕はほとんど目立たなくなりますが、深い傷では肉芽組織(幼弱瘢痕組織)が形成されるため、傷痕が赤くなり、かゆみや痛みなどの症状があります。通常はこうした症状は徐々におさまっていき、瘢痕は白く平らになります。
しかし場合によっては治った傷が赤く盛り上がり、みみず腫れのようになることがあります。こうした瘢痕は「肥厚性瘢痕」や「ケロイド」の可能性があり、治療が必要になります。

肥厚性瘢痕とケロイド

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)もケロイドも、瘢痕をつくる線維細胞が過剰に産生されることで傷が赤くなり隆起したものです。
両者の見た目は似ていますが、次のような違いがあります。

肥厚性瘢痕

肥厚性瘢痕は、傷を越えて病変が広がることはありません(きのこ状に盛り上がることもあります)。またケロイドと違い、経過とともに退色し、盛り上がりも徐々に平らになり、柔らかい傷となります。

ケロイド

ケロイドは傷を越えて正常皮膚まで病変が広がります。また時間が経過しても隆起や硬さ、赤みなどが持続し、多くの場合痛みやかゆみを伴います。
ケロイドの発生には遺伝的な要素やアレルギー素因も関係しているといわれています。また外傷によるものだけでなく、特発的に発症する場合もあります。

瘢痕の治療方法

肥厚性瘢痕とケロイドの治療方法はほぼ共通です。
基本的には保存的治療が行われますが、保存的治療で効果が出ない場合は外科的治療(手術)が行われます。

保存的治療

ステロイド軟膏、テープ

治療の原理はステロイド注射と同じです。直接部位に注入するよりも効果は劣りますが、注射の痛みからは解放されます。テープなどが正常部分にかかると皮膚に赤みを生じるため注意が必要です。また病変に厚みがある場合は効き目が深く浸透しづらいため注射が行われます。

内服薬

リザベン(トラニラスト)という内服薬を処方します。リザベンは抗アレルギー薬でもあり、皮膚線維細胞の増殖を抑えるとともに傷の赤み・かゆみなどを軽減させる効果があります。

やけどの修正・治療方法

やけど(熱傷)とは、熱による皮膚や粘膜の障害です。
熱湯や熱した油、やかんや炊飯器の蒸気、アイロンの熱など、私たちの日常生活の中にはさまざまなやけどの危険があります。
またホットカーペットや湯たんぽによる「低温やけど」もあります。低温やけどは軽傷に見えますが実は皮膚の深くまで熱傷が到達し、長期間の治療が必要になるケースもありますのでご注意ください。

熱傷の症状や深さの分類

熱傷の重症度は下に示すように、傷害された皮膚の深さと面積によって分類されます。

内服薬

リザベン(トラニラスト)という内服薬を処方します。リザベンは抗アレルギー薬でもあり、皮膚線維細胞の増殖を抑えるとともに傷の赤み・かゆみなどを軽減させる効果があります。

やけどの重症度

やけどの重症度は、傷害された皮膚の深さと面積によって分類されます。

1.Ⅰ度(ED)
表皮内の熱傷です。皮膚の赤み、むくみが生じます。
痛みは強いものの、通常は数日で治癒し傷跡も残りません。

2.浅達性Ⅱ度(SDB)
真皮浅層の熱傷です。皮膚の赤み、むくみ、水疱(水ぶくれ)が生じます。
鋭い痛みがあり、通常は1~2週間で治癒します。跡を残さないことが多いですが、色素沈着を生じることがあります。

3.深達性Ⅱ度(DDB)
真皮深層の熱傷です。赤み、むくみ、水疱が生じます。
体毛や汗腺、神経終末なども障害されるため痛みはより強くなります。通常は3~4週間で治癒します。瘢痕を形成することが多いです。

4.Ⅲ度
皮下組織まで及ぶ熱傷です。水疱は形成せず、血管傷害から皮膚は白色や黒色になります。
知覚神経が傷害され痛みはほとんどありません。治癒には1カ月以上かかり、肥厚性瘢痕や瘢痕拘縮(ひきつれ)を起こしやすくなります。

傷跡の治療

施術前

やけど治療前

施術後

やけど治療後

刺青(タトゥー)やアートメイクの除去

料金について

初回受診料 3,300円
レーザー治療 3㎝×4㎝ 22,000円
血液検査 4,400円

※上記の料金は目安で、税込表示です。
※自費手術は、手術が決まった日に手術費用の一部(1割程度)をお支払いいただきます。その手術をキャンセルされた場合は、その一部(1割程度)は返金はできかねますので、ご了承ください。

刺青(タトゥー)とは

針先に付着させた墨や顔料を皮膚内の真皮まで入れ込み、そこに定着させて模様や図柄を描いたものです。
入れ方には手彫りと機械彫りがあり、一般的に手彫りのほうが機械彫りよりも深く入ります。またインクの色も黒だけでなく赤や青、黄、緑などが使われます。
一口にタトゥーといっても、その入れ方やインクの種類などによって状態や治療回数はさまざまです。
また刺青の大きさも全身に彫り込まれたものから、文字や図形が小さく入ったものまであり、当然大きいほど除去には手間や時間がかかります。

アートメイクとは

染料を付着させた針を皮膚に刺し、眉やアイラインなどを描いたものです。水や汗で落ちることなく化粧の手間が省けるため女性の人気を集めています。
アートメイクという名前からコスメの一種と思われる方もありますが、厚労省が定める立派な医療行為です。

刺青と手法は似ていますが、アートメイクは表皮から0.03ミリ以内の浅い層に染料を入れ、真皮には入れないという違いがあります。そのため表皮の新陳代謝によって、施術後1年半~2年ほどで薄くなっていきます。この持続期間は肌質や体質、ライフスタイルによって個人差があります。

刺青やアートメイクの除去方法

かつては刺青といえば「一度入れたら一生取れない」などというイメージがありましたが、現在は医療レーザーを中心にさまざまな方法で除去が可能です。基本的にはレーザー照射による除去が中心になります。

レーザー治療

肌にレーザーを照射して色素を熱で破壊・除去して薄くする方法です。痛みや体の負担が少なく、皮膚を傷つけることなく費用も比較的リーズナブルなため、現在は最もポピュラーな除去方法となっています。
従来のレーザー治療は完全な除去が難しく、また色の多いタトゥーには効果が薄かったのですが最近は医療機器の技術開発が進み、対応できるようになってきています。
一度にレーザー照射できる範囲はハガキ2枚分程度で、通常1回の照射から次の照射までは3カ月程度期間をあけます。
照射の回数は色の入れ方や色数、部位、肌の状態などによって違ってきます。単色だと通常5回程度が目安ですが、手彫りや多色彫りだと10回~20回以上かかってしまうことも珍しくありません。
またアートメイクの場合は刺青よりも皮膚の浅い位置に入っているため刺青よりも少ない照射回数で除去できることが多いです。

費用 22,000円(3cm×4cm)
施術時間 20分
カウンセリング当日の治療 不可(血液検査が必要なため)
治療のリスク 1回では取れない。
術後の通院 1カ月後にチェック
麻酔 麻酔テープ1枚=200円(施術の4時間前に貼ること)、麻酔クリーム
洗顔・シャワー 当日から可能です。

※上記の料金は税込表示です。

施術前

タトゥー除去施術前

施術後

タトゥー除去施術後

切除法

名前の通り、刺青のある部分の皮膚を切り取って縫合する方法です。
切除法のメリットは短期間で確実に刺青を除去できる点で、小さい刺青や細長い刺青なら1回の施術で完了します。範囲の広いものや皮膚にゆとりがない部位(肩など)などの場合は複数回に分けて切除しますが、この場合は皮膚の回復を待つため施術の間隔を数カ月程度あけます。
術後の傷跡は残りますが3~4カ月程度で軽減します。人によっては肥厚性瘢痕やケロイドが生じます。